相変わらず炉心の温度が下がらない状態が続いています。
福島第一原発の状態をひとことで言えば、「制御不能」状態に陥っているということです。政府や東電は、これをひた隠しに隠しています。
いいですか。もう一度書きます。バッテリー電源が尽き、電気が切れた時点で、すでに原子炉は「制御不能」になってしまったんです。
ということは、やがて核燃料がひとかたまりとなって「爆発する」ということです。
ただ、格納容器に守られているので、それがほぼ完全に破壊してしまうのか、あるいは一部が破壊されるだけで、ほとんどは何とか持ちこたえるのかは、ボクにはわかりませんが、放射能物質が、今よりもたくさん漏れることはさけられない。それが実際にどの程度なのかわかりませんが、おそらく世界中に飛散し、名古屋の住民も屋内待機しなければならなくなるときがくるかもしれません。
政府が本当のことを知らせない以上、少なくともそのぐらいの状況を想定して、今から最悪の状況になったときの準備をしておいたほうがいいように思います。
炉心内部の圧力を抜くバブルを開くためには、電気が使えないので手動なんだそうですが、その地点は放射能レベルがものすごく高くて、防護服を着ていても10分ぐらいが限度なんだそうです。そこへ、まさに決死隊の社員が突入していって、バブルを開いてきたという話を聞きました。
もしこの話しが本当ならば、わが身を犠牲にしてでもこの事態を打開しようとしたその社員さんには大変尊敬を覚えますが、反対に東電の役員たちには非常に怒りを感じます。親方日の丸の無責任で非常にぬるい体質が、廃炉にするという決断を遅らせて、この異常事態を生み出したとしか思えません。
なんとしてでもバッテリーの電源が生きているうちに、炉心の真上に設置されている、緊急時に核分裂を一瞬にして停止させる「ボロン」を含んだ「ほう酸水貯蔵タンク」を落下させていれば、こんなことにはならなかったそうです。
しかも、1号機は、46年も経過し、初期の耐用年数の30年をとっくに過ぎた施設であるので、16年も余分に使えたと感謝して、すぐに廃炉にする決断をするべきだったと個人的には考えます。
全世界で発生する地震の1割が起こるといわれている地震大国日本の市街地に原発を作ることや、電気がないと何もできない原発の設計思想には、根本的な誤りがあると思います。
まだ東電も政府も隠していますが、3号機はプルサマール原発なんだそうです。これで日本の原子力発電は完璧におしまいになりました。もう世論が許さないでしょう。
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