京味の西さんが、NHKのプロフェッショナルに出ていたときのことです。おせち料理のすべての仕込みがすんでから重箱の中にどのようにしてぎっしりと詰めるか、ものすごく頭を悩ましているのを見ました。
じつはこのとき、西さんともあろう方が、盛り方を考えずに重詰めの仕事をしていると知って、ちょっとがっかりしました。
おせち料理のような重詰めの仕事というのは、献立が決まったら、次にどのような手順で、どのように盛るかを考えなくてはいけません。そのときに最もやりやすいやり方は、原寸大の設計図を作ることではないでしょうか。
たとえば、これは今年のおせちの設計図です。
どこに、なにを、どのくらい盛り付けるか、という設計図をまず作ります。そして、それにあわせて食材の注文を確定し、その設計図の寸法に合わせて料理を作っていきます。
そうすれば、西さんのように盛り付け直前になってから、頭を悩ませる必要がまったくありません。
良い重詰めの盛り付けというのは、少しの隙間があくこともなく、ぎっしりと詰まっている、というのが一番目に大事な基本なんですから。
今年は、10年ぶりぐらいに盛り付けを少し変えてみました。お楽しみに。
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