日本料理のお出汁である鰹節と昆布は、相乗効果によって旨みが増すことを皆さんはよくご存知だと思う。その旨みをさらに増幅させる役目を担っているのが塩である。その威力は絶大で、ほんの一つまみの塩を入れるだけで、同じお出汁だったとはとうてい思えないほど激変し、美味しくなる。世の女性たちのお化粧も、その威力はすばらしいと思うが、塩も引けをとらない。
塩の入っていないお出汁も、塩の入ったお出汁も、イノシン酸とグルタミン酸の総量は変わらないはずだ。なのに人の舌の受容体は、塩分が含まれているときのほうが、旨みを強く感じるようになぜかできている。
その理由を考えてみると、塩は生きるうえで欠かせないものなので、まったく同じ食べ物であっても、どちらか一方だけに塩分が含まれていれば、塩分が含まれているほうを選択しやすいように進化の過程の中で身につけていったのであろう。人の味覚を研究されている京都大学教授の伏木亮さんは、その著書の中で、「体に必要なものが美味しい」とおっしゃっているから、人間に限らず、この地球上の生き物は本当にうまくできている、といつも不思議に思う。
岩手県の「江刺りんご」。品種はサンフジ。産地から直接送ってもらいました。
日本で一番値段の高いりんごが出荷されることで有名な岩手県の江刺です。今年の初せりでは、10キロ(28個入り)で、なんと!100万円の値がついたそうだ。りんご1個が3万5714円!
こんな高いりんご、誰が食うんだ!と声を大にして言いたいが、もし売られていたら、たぶん買っちゃうと思う。(^^ゞだって、どんな味かするのかむちゃくちゃ興味があるから。。。。。
この江刺産のりんごを食べてから、普通に売られているサンフジを食べたらすごくすっぱく感じる。 もちろん、普通のサンフジだって、いまどきのりんごはみんな甘いから江刺産の糖度の高さが並外れていることが実感できる。甘いだけじゃなく、ちゃんと酸もあるから良く出来たりんごだと思う。
最近のコメント