野村監督の本の中にヒンズー教の教えらしいのだが、ボクの好きな言葉が出てきた。大リーガーの松井秀樹さんなんかも好きな言葉なので、すでにご存知の方も多いと思うが、ご紹介しようと思う。
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。
いままでの自分人生を振り返ってみても、これはある面、真実をついているような気がしているが、まだ完成されていないというか、少しまだ言葉が足りないのではないかとも思っている。それを足してみると以下のようになる。
考え方が変われば、心が変わる。
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。
人生が変われば、性格が変わる。
性格が変われば、人間が変わる。
うちの店には、もちろん従業員やアルバイトがいる。その子たちが料理人として、あるいはサービス係として成長してもらうには、単に技術を教えるだけでは十分ではない。行動のすべての原点となる「考え方」まで変えることがものすごく重要になる。「考え方」には、人生観や世界観なども含まれるので、生まれてから現在までの長い時間の中で身につけているものだけに、変えることはなかなか容易ではない。
でも、これを変えなければ、人間としての成長はありえないと言ってもよい。だから、ありとあらゆる機会を利用して、あらん限りのエネルギーとさまざまな方法で、変えなければ耐え切れないほど苦痛である、というところまで追い込んでゆく。伸びしろのある人間であれば、そこでパッと変わる。
人を教育する方法で、このやり方が最善かどうかは知らないが、うちの店に来る人材のレベルでは、この方法があっているようにも感じている。
ただし、このやり方には欠点が二つある。耐え切れない人は、いとも簡単に辞めてしまう(逃げる)ことと、ボクがみんなから恐れられることである。
しかし、これだけは言っておきたい。人間教育は、人に対して「愛情」と「情熱」がなければできないということを。
過去に、人間的な成長などまったく望まずに、従業員を単なる自分の「金儲けの道具」としか見ない経営者をたくさん見てきたから、そんな人間にはなりたくないというボクのやせ我慢でもある。
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