こんにちは。京加茂おやじです。
日本の経済は確実に縮小している。日比野にある中央卸売市場の売り上げが前年対比で9割を切っているらしいというのだ。デフレで量的には同じでも価格が下がっているために落ちているのか。量そのものが少なくなっているかまで知らないが、毎日仕入れていて魚貝類の価格が下がっているという実感はないから、おそらく量そのものが減っているのだろう。
その原因として、まず考えられることは、やはり少子高齢化である。歳をとれば、しぜんと食が細くなるから量は減る。その細くなった分だけ高級食材のほうに移行してくれればいいのだが、今の高齢者には、おもに精神的にだが、その余裕はない。多くの人が「いざ」のときのために、わずかな年金の中からでも貯蓄を怠らない。人生を楽しむことより、何かあったときのために絶えず備えているのだ。
人として見た場合、これは堅実な人生態度と言えるが、日本の経済から見たら、マイナス要因のひとつになる。
そのほかにもマイナス要因は、企業の海外移転などもあるから、日本経済黄これからもまだまだ長期にわたって沈下することが予想される。
そんな厳しい状況の中で、自分自身は「いかに生きるか」というテーマが常に付きまとう。今の高齢者のように堅実な人生態度で生きていくのか。それとも、「老後のことなんて、なんとかなるさ。」と思って、50代を料理人として、また経営者として、やりたいことに積極的に挑んでいく人生態度で生きていくのか。日本経済の未来を思うと、正直、どっちがいいのかわからないが、できることなら積極的に生きてゆきたいと思う。
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