どうしたら良い人材が集まるかに頭を痛めることが多い。「企業は人なり」と言われているように、やはり良い人が多数集まってこそ、毎日の仕事も順調にこなせて、社業が発展する基礎が作れるからだ。それは企業ではないうちのように小さな店にも同じことが言える。
20世紀最高の経営者といわれているジャック・ウエルチさんは、毎年、能力評価の下から15パーセントの人間の首を切る、という大胆な行為を継続することによって、あの歴史の古いGEを時価総額世界一の企業に導いた。しかし、それは、入ってくる人に事欠かないからできる行為である。まねをすることは簡単ではあるが、もしマネをしたら、慢性的に求人難の飲食業は、たちまち人手不足に陥ってしまうと思う。
そうかといって、この人はだめだとわかっていても惰性で人を雇っていては、店のパフォーマンスが低下し、良くない社風、企業体質みたいなものが店全体に蔓延する危険がある。
このジレンマにどう立ち向かっていけばよいのか。
とくに日本料理を志す若い人たちの人間性と能力の低下には問題山積みである。
大志を抱くハングリーな者、集まれ!と言いたい。とにかく志を持っていなければ何も始まらない。志の大きさによって人生は決まると言っても良いほどだから、志は大きければ大きいほどいい。たとえ今は社会からはみ出ていても、ボクはそんな人間が好きだ。
岩がきの上に海水の泡。
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