料理人の世界には、高級店を頂点とするれっきとした階層がある。しいて言えば、それはプロスポーツの世界に似ているというか、近いかもしれない。日本のプロ野球・・・社会人野球・・・大学・・・高校というように、上から料理屋および高級割烹・・・都市ホテル・・・地方ホテル・・・和食レストラン・・・居酒屋の順に階層が分かれているのである。
これはそのまま料理人の技術レベルをあらわしていると言ってよい。もちろん、例外はごまんとある。料理屋のくせに居酒屋並みの料理しか作れない店があれば、その反対に、居酒屋なのにミシュランの星に輝く店もあるが、だいたいこのような序列が今でも成り立っていると思っている。
だから、地方ホテルの調理場でよく間にあった人間でも、料理屋へ行くとまったく使い物にならないことがよくある。料理屋のほうが、料理というものをより深く追求しているので、同じ煮たり焼いたりでも、仕事の仕方がまったく違うのだ。
料理を志す若い人たちは、どうせ修業するのなら、階層の頂点で修行したほうがいい。やがて一人前になり、階層のどんな業界へ行こうとも、のちのち「芸は身を助ける」みたいなことを実感できる日が絶対にくるからだ。それともうひとつは、居酒屋で料理を覚えた人は、序列が上の料理屋では絶対に務まらないが、料理屋で仕事を覚えた人は、居酒屋でもどこでも、要領さえ覚えたら仕事をこなすことができる。つまり、未来の可能性がより大きく広がることを意味するのである。
えっ、序列の頂点で修行しなかった人はどうするかって?
それはもう人生をあきらめるしかない。(うそうそ。)
そういう人に言えることは、頂点を目指す熱い熱意と執念。そして、たゆまぬ努力があれば、這い上がってゆくことができると思います。ようは生き様。
ぜーんぶ、バレンタインのいただきもの。
なかでも今回特筆すべきことは、お母さんのお腹の中にいるときから、定期的にずぅーーっとうちの店に来てくれている「りおなちゃん」が、お母さんに手伝ってもらいながらも、初めて自分でチョコを作って、それを持ってきたくれたことです。りおなちゃんの純真な瞳を見たら、目頭が熱くなって、少しジーーンと来てしまいました。りおなちゃん、ほんとうにありがとう!!もうすぐで4年生だね。
りおなちゃん以外の大人の皆様も、お気遣いいただき、本当にありがとうございました!感謝!感激!でございます。
コメント