大前研一ライブ、4月17日。要旨の続き。
○原発事故評価を「レベル7」に引き上げたことは、最悪の意思決定である。あーやっぱり日本政府は隠していたと政府によって隠蔽していたことが追認されたことになる。今回の事故は誰がなんと言おうとレベル6。原子炉が暴走し、暴発したレベル7のチェルノブイリと同じ確証はない。
○汚染水は地下系に入ってきている。海に放出した低濃度汚染水の総量はすごい量。1万トン以上。ベクレル数で見た場合では、やっていけないことをやってしまった。1500億ベクレル。低濃度といいながら、実はそれほど低濃度ではない。ああいうものを低濃度と呼ぶのはクエスチョン。
○汚染水は産業廃棄物のひとつ。ロンドン条約で、産業廃棄物は国外に出してはいけないという規約になっている。なので、世界中から顰蹙(ひんしゅく)を買っている。海に垂れ流すぐらいなら、裏庭か下水に流すべきであった。
○外部電源というのは、外部電源車のほうがいい。ふくすいきのポンプも見直すべき。
○東電に汚染されていない原子力系の大学教授はいない。
○東電はつぶして債務問題をやらせる。そして、新しく発電、送電、配電の会社を作る。今の東電を残すのはお門違い。
○津波被害を考えれば、1000年に一度の地震ではない。もっと頻繁に起こっている。
○液状化で東京湾岸地帯のマンションは今、投売り状態。土質の改良が重要なテーマ。
○ほとんどの産業で景気が落ち込んでいる。今後の景気はまだ先が見えない。観光業については風評被害。この原因は、政府のコミュニケーションの誤り。
○菅総理が義援金で中国にお礼を言った。今回の災害で、最初に100億円集めて送ったのは台湾。政府はまだ礼を言っていない。これほどの非礼はない。
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先日の「秋鹿の会」に参加された皆様からいただいた義援金を振り込んできました。 139500円。ありがとうございました。赤十字社の飴玉を2個いただきました。
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