隣の事務所付き貸し倉庫(?)の管理会社さんから、店の庭木が境界線から出ているとのご指摘を受けたので、早速、庭師さんにお願いして、植木の剪定をしていただきました。
それまで肥料と農薬散布を月並みにやっていた店の庭を思うところがあって、無農薬、無肥料の「自然栽培」に切り替えてから今年で4年目。肥料と農薬の助けを借りて育ってきた庭木にとっては、かなりストレスの大きな4年間だったと思います。そのため、植木たちのことを考えて剪定はほとんどせずに自由に葉と根を出させてきましたが、この間、植物がもつ本来の生命力をフルに発揮して、虫の害にも決して負けず、細菌性の病気にもやられずに元気に育ってきました。
それを今回、バッサリと剪定して、葉と枝の量が一気に少なくなったため、根から吸い上げる水の量と葉から蒸散する水の量にアンバランスが生じることになったので、今夏は植木の状態を注意深く見ていかなくては、と思っています。聞くところによると、根から吸い上げる水の量を少なくなった葉が蒸散しきれなくなると根が根腐れを起こすそうなんです。
菘舟園(そうしゅうえん)のオヤジさんと息子さんにやっていただきました。
玉造などのように刈り込むことは一切せず、すべて自然風の剪定です。
自然風剪定とは、野山に自生する木々のように庭木を伸び伸び成長させるために絡み枝・枯れ枝などを取り除き、枝打ちや枝抜き剪定を基本にして自然樹形に近づける手法です。その際、これから先の成長を見据えて、伸び過ぎた枝に代わる若い枝を形成させる剪定(交代枝剪定)にて維持管理するため、庭木の樹勢を落とさずに自然風の庭木が楽しめます。
マキの木。今年になって2回目の剪定です。
ひとり生えのクロガネモチ。
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